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上星川だよりーキタミソウ鑑賞会



「星川の自然とキタミソウを守る会」が、今年の2月26日に旧南河原村中央公民館(現行田市
南河原公民館)で設立総会を迎え発足しました。
 この星川とは、我がブログタイトルの「上星川」のことである。星川そのものは、下流にまだ流
域を持つが、キタミソウが自生している群生地は、「上星川」であるとの調査結果が示されている。  そして、特に自生が多く「鑑賞会」に適した場所が、馬見塚橋(行田市馬見塚)下流、星川左岸
(下流に向かって左の岸)の西善院前の、早春の沖積地帯ということで、二度目の「鑑賞会」が、
4月15日に行われた。
 この鑑賞会には、地元、馬見塚・中江袋の子ども会、同育成会、「星川の自然とキタミソウを
守る会」や、この活動を支援している「行田ナチュラリストネットワーク」などからの参加があり、
あえて捜し求めて「これがキタミソウ」と知らされなければ分からないほどの可憐な野草に見入
っていた。
 小生も、守る会の会員として鑑賞会に参加し、その後、ゴム長靴で川に入り、杭に引っか
かっていたビニール類や流木などのゴミを、渡された袋一杯分回収した。
 川底に降りた際、ゴム長靴で靴底の下の小砂利を蹴上げると、ワッーとヘドロが舞い上が
った。まだ、小中学校にプールなど無かった時代に、この上星川は、夏の学童の水泳ぎの
場所だった。勇者は、馬見塚橋から飛び込んだ。女児は、トップレスだった。「星川の源は、
荒川の湧水だった」と、昭和一桁生まれの地元の男性が、取材の記者に語っていた。その
頃は、天然うなぎが取れ、シジミが生息し味噌汁の具になった。
  平成の大合併で消えることになった村の一角に、数年前、絶滅危惧種とされる「キタミソ
ウ」が発見された。一時話題にはなったが、村民の興味は沸かなかった。星川の護岸改修
が計画されていたが、絶滅危惧種を守るとの国や県の施策で、護岸工事が慎重に進められ
ることとなり、そのうちに、「守る会」の結成となった。
 絶滅危惧種が、偶然とは言え稀有な自然条件を持ったこの星川に生息し、消え行く村と
新市の間を取り持ち、かつての豊かな自然を取り戻そうとの想いを抱かせてくれた。
 そんな「鑑賞会」だった。


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